創作の話がしたい-10-
どうもです。火曜日ですね。
21時から書き始めているので公開する時にはもしかしたら水曜日になっているかもしれません。
今日もお話は長めの子達なので、そんな予感しかしません。無事に火曜日にUPできてたら褒めてください。
さて、今日は露と壱陽の第一章でメインになるコンビの話です。どっちも不器用でどっちも優しい二人。割といろんな人に好かれている二人です。
露は元々持病持ちで、学院に来るまで人生の大半を寝室で和歌や俳句作り等をして過ごしてきた風流人。薬師に匙を投げられても根性のみで寿命をめいっぱい引き伸ばして生きてきた人。
死にかけて息を吹き返してを繰り返している内に、最初は優しく看病してくれていた人達は気疲れから、いつの日からか露の死を望むようになる。病と人に自生を振り回されていたため、物腰柔らかく見えて親しみやすいように振舞ってはいるが心の底では人を信じ切ることができない。
最後の思い出作りに学院に来てからは吹っ切れて、死ぬまでは自分の好きなように楽しく過ごしてやろうという思いから、自己中心的な考えで周囲を綺麗な場所に連れ去るトラブルメーカーになる。
元々薬漬けだったため薬草や毒に詳しくなり、薬の制作が得意になった。
不器用な生き方をしている後輩達を見捨てることができずに手助けしたら凄い勢いで懐かれてしまった。飽きたら離れるだろうという思いで好きにさせていたが、本心を晒さない自分を最期まで軽蔑せず愛してくれた愛しい子達。
死の間際になって死ぬのが惜しいと思う、成長した彼らの姿を見たいと思ってしまう。どうか幸せになってくれと願わずにはいられない。この子達に私という名の鎖を打ち付けたくはなかったのに。
桜がこの世で一番好きな花。
学院を卒業する前に持病で死んでしまう子です。色んな人の人生をある意味壊してしまった張本人。
誰からも裏切られたくなかったので、誰も信じずに静かに消えたいと願った少年。だけど、最後の最後に自分が心の底から愛されていたことを知った人。
雅な人だけど私生活はだらしなさそうですね。楽しい事だけ選択して生きているでしょうから。
壱陽は農家の出で、福島訛り+だべ口調で喋るのんびりした印象の男性。
成績は何をやってもびりっけつで、それを馬鹿にされても自分を卑下してその場を済ませてしまう。
乱破になる夢を持ち、そのために弟に跡取りの役割を押し付けて学院に来ている。だが努力がどうしても実を結ばず、息抜きのつもりで始めた菜園業がいつの間にか学院で大規模な田畑や設備を運営する形になっていた。
粘りと負けん気と根性だけは誰にも負けない熱い男だが、自身の無さからどうしても人に対して気が弱い。仲間なら助け合わないといけない、という思いがあり、学院の人達に対して愚痴も悪口も何も言わない。
そんな中、学院に弟がやってきて彼の夢を壊していきました。元々の才能の差を見せつけられて、自分にできない事が弟にはできてしまう、そんな苦虫を嚙み潰したような悔しさから弟に酷い事を言ってしまいそうで怖かった。
甘えた声でにいちゃんと自分を呼ぶ、お目目がクリクリして整った顔をしている、自分とは似ても似つかない弟です。壱陽の大好きな自慢の弟です。
そんな子に罵声を浴びせてしまいそうになる自分が嫌で嫌でたまらなくて、壱陽は夢を諦めて弟の前から消えて実家に戻る決意をしたのです。彼は優しいけど臆病な人でした。
弟がただただ兄に憧れて、褒めて欲しくて身の丈に合わない努力を続けていたことなんて、お互いの事を話そうとしない隠したがりには分からない話でした。
壱陽は最初期から割と設定がぶれていない代表です。見た目もそこまで改変は無いですね。
色んな意味で空気を読むという事に長けている人なんですが、本人はそれが得意だとは微塵も思っていません。ある意味可哀そうな人です。
では本日はここまで。
最後にいつも通りラクガキを置いておしまいです。
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