2020.09.28 16:33自分について誰も見ていないと思うと自由に書けるなって訳で雑記です。Twitterになっちゃうと世界相手に独り言をつぶやいてるイメージで、中々自分の意見が言えずに縮こまってます。こんな所で言うのもあれですが、いつもいいねとRTありがとうございます。心の支えです。誰かと集団で話をするとき、自分は...
2020.09.26 02:08最初の雑記どうもです。まだまだ色々未完成だったり、表示の変更などを行っていかないといけないけど、とりあえずサイトはこれにて着地かなといった印象。やりたい事リスト、やらないといけないリストを次々増やしちゃうのが悪い癖だなあと良く思います。今の所このサイトに辿り着ける方法がTwitterのリン...
2020.09.18 03:12第一章 第十七幕―気晴らし―桜の木に蕾がつき始めた頃、六兵衛に早朝に叩き起されて、風雅は修練場にある小屋に連れてこられた。その中では保彦が模擬戦用の長槍を振り、奏兵衛と弐陽が模擬刀を手に素振りをしていた。二人に気がついた奏兵衛が、汗を布で拭って声をかける。「…あら?風雅じゃない。もう秘密の特訓はいいの?六兵...
2020.09.18 03:00第一章 第十六幕―それぞれの道―露が息を引き取った翌日、簡素的な葬儀が執り行われた。安全をうたっている学院内に火葬場は無く、露がよく訪れていた菜の花畑での土葬に話が纏まった。露の自室から棺が見つかったことで、この時代においては裕福な葬儀が行われていた。風雅もその葬儀に付き添い、棺の近くで項垂れていた。吐いた息が...
2020.09.18 02:59第一章 第十五幕―露―病に伏せてからすっかり痩せこけた露は自室の扉に人気を感じて声をかける。そうすると部屋に土鍋を手にした風雅が入ってきた。眉間に皺を寄せて目をこらす露に対して笑顔の風雅は、露の返事を待たずに近くへ寄った。「…風雅かい?」「はい。俺です。こうして説得に来た回数はもう何度目ですかね。三顧...
2020.09.18 02:59第一章 第十四、五幕―兄ちゃん―壱陽達を見送った後、ふと、正門脇の方に風雅が目をやる。弐陽が手紙を握り潰しながら俯いていた。「…弐陽?」「…また、何も言わないで行くのか。私を置いて学院に来た時も、何も言わずに出て行って。やっと会えたと思ったら私から逃げて逃げて逃げて!こんな置き手紙一つで…くそ、くそ!」「弐陽!...
2020.09.18 02:58第一章 第十四幕―引き継ぎ―紅葉が地面いっぱいに拡がっている中、掃除が憂鬱だなんて呟く六兵衛の隣を歩きながら、早朝に二人は正門へと向かっていた。今日は壱陽が学院を去る日だ。風雅は手土産に選んだおにぎりが包まれている布を両腕で抱え込んでいた。「道中食べてもいいかなと思って多めに作ったは良いけれど、ちょっと作り...
2020.09.18 02:58第一章 第十三幕―違和感―山篭りが終わってから数日、風雅達壱年の授業に幻術の授業が追加された。壱年壱組の生徒達は修練場に集まって体育座りをしている。自身の大きなお腹を軽快に一度叩くと、潔は口を開いた。「ふぉっふぉっ。座学の授業で幻術についても軽く触れて頂いていましたが、本日から本格的に実技形式で学んで貰う...